対日工作 2012 11 3

2012年11月2日の産経ニュース電子版には、このようなニュースがあります。

「尖閣」共同管理へ定期協議要求

 中国政府が、尖閣をめぐり領有権争いが存在することを日本側に認めさせた後、
尖閣周辺海域の共同管理などを話し合う定期協議を求めるとの対日外交方針を
固めたことが2日、分かった。
複数の日中外交筋が明らかにした。(共同)
(以上、引用)
 これを聞いて、日本の政治家は、
「何をいまさら」と怒り心頭でしょう。
 そもそも、あの事件が起こるまでは、
尖閣諸島は、実質的に「共同管理」に近い状態にあったからです。
 あの事件とは、2010年9月7日に尖閣諸島付近において、
中国漁船が日本の巡視船に何度も体当りした事件のことです。
 この事件により、尖閣諸島は、日本一有名な島になってしまったのです。
それまでは、大部分の日本人が、尖閣諸島という存在すら知らなかったのです。
 日本の政治家の多くは、日本と中国の関係に配慮して、
こうした問題を国民に啓発してこなかったのです。
 一方、日本のインテリジェンス(諜報)担当も、
あの事件については、驚いたことでしょう。
「中国の対日工作は、プロから素人に代わったのか」と。
 あの事件によって、日本国内の親中国派の政治家は窮地に追い込まれ、
さらに、長年育ててきた日本国内の対日工作員を危険にさらしたからです。
 あの事件は、歴史に残る大失態、
つまり中国史に残る大失態と記憶されることになるでしょう。

日本一有名な島 2012 10 28
 日本の政治家にとって、尖閣諸島をめぐる問題については、
国民の目が厳しく、政治的な妥協は、難しいものがあると思います。
なぜならば、尖閣諸島は、日本一有名な島になってしまったからです。
 あの事件が起こるまでは、
大部分の日本人が、尖閣諸島という存在すら知らなかったと思います。
 ところが、2010年9月7日に尖閣諸島付近において、
中国漁船が日本の巡視船に何度も体当りする事件があり、
この映像ニュースが、視聴率の最も高い時間にテレビ放送され、
すべての日本人が、尖閣諸島という島を知るようになったのです。
 さらに、日本の習慣で、
年末には、1年を振り返って、重大ニュースを再放送しますが、
そこで、また中国漁船による体当り事件の映像が放送され、
それが「復習」となって、つまり記憶の定着になってしまったのです。
 こうなると、日本の政治家は、引くに引けなくなります。
弱腰では、一般大衆である庶民から怒りを買うことになるからです。
(ただし、国連などの国際機関ならば、日本人も納得するかもしれません。
多くの日本人は、国連やWHOなどの国際機関という権威には弱いからです)
 本来であれば、尖閣諸島という領土があることを啓発するのは、
日本の政治家の仕事でしたが、
大部分の政治家は、日本と中国の関係に配慮して、
こうした問題を国民に啓発してこなかったのです。
 ところが、結果的に、中国漁船の船長が、
日本の政治家に代わって、
このような啓発事業を行ったことは、実に皮肉なことです。
 中国漁船の船長は、
平和ボケしている日本人に「領土は大事である」と気づかせたという点で、
日本から見れば「表彰」に値するでしょう。
 いずれにせよ、中国漁船による体当り事件は、
日本の親中派の政治家を窮地に追いやってしまったのは、間違いありません。





























































































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